top of page
検索
  • 執筆者の写真Jumpei Matsumoto

第76回ヴェネチア国際映画祭に審査員として参加しました。

更新日:2019年12月15日



 8月27日から、ヴェネチア国際映画祭に参加してきました。SIGNIS賞の審査員としてです。映画の制作者として、ほかの方の作品を審査するというのは、なかなか複雑な気分ではありますが、とても名誉なことです。SIGNIS賞は、キリスト教・カトリックが与える賞で、「もっとも福音的な」映画に賞を与えるものです。ちなみにカンヌにエキュメニカル賞と言う名前で、カトリックとプロテスタントで与える賞がありますが、あれに近いものです。僕は2016年に香港国際映画祭でも審査員をやらせてもらって、2回目です。アジア域で、映画の専門的な知識があり、キリスト教の専門的な知識がある人が、どうやら少ないらしく、僕に白羽の矢を立ててくださいました。


 現地ではとても楽しく、エキサイティングな、大忙しの、映画漬けの日々を過ごしました。ヴェネチアの街を堪能する時間なんてものはほとんどありません。映画祭の全日程に参加して、21本のコンペ作を逃さず観なければならないので。しかも全部英語か英語字幕です。

 ただ、苦労した甲斐があって、素晴らしい映画に沢山出会いました。受賞作の「Babyteeth」は本当に素晴らしかったです。あの奇妙なストリーテリングがなんとも堪らないし、役者たちが見事でした。スペシャルメンションの「Waitig for the barbarians」は、まさに福音的な領域にストライクの球を投げたような作品でした。そして僕がひたすら推しまくった「The Painted Bird」は、信じがたいほどの怪物的な作品だった。


 そして、沢山たくさん、日本での映画の在り方についても考えさせられました。産業としても、表現としても、鑑賞態度としても、です。

 ただ、今はひたすら、一緒に審査してくれた審査員のみんなと、英語の不安な僕に同行してくれた俳優の上山学くんに感謝。



 エミール・クストリッツァ監督と。そして、あの「アデル」のアデル・エグザルホプロスさんとも写真を撮れました。さらに、学生の頃の先生だった安藤忠雄さんにも、偶然一目お会いできたりして。いい日々だったなあ。


 リンクを貼っておきます。「Babyteeth」へのSIGNISからのコメントも載っています。




閲覧数:76回0件のコメント

最新記事

すべて表示

初舞台のオーディションを開催します。

【2021年7月公演出演者オーディション開催!】 映画監督「松本准平」の初舞台公演!2010年自主映画制作「エデン」の舞台化! 【制作「山口ちはる」プロデュースとは】 2017年からスタートさせ、月に1〜2本の驚異的なペースで公演をプロデュースしている。 結成4年目に関わらず、現在50回以上の公演を行っている。 2020年には2カ月連続本多劇場公演を行う。固定のジャンルにこだわらず、様々な

bottom of page